四則演算のXML Schema
Scala に wonderfl のゲームを移植しようとして諦めてしまった今日この頃、いかがお過ごしでしょうか？
自分は仕事でXML Schemaをやりそうで、やってません。
でも、XML Schemaを久しくいじってなかったので勉強しようとして、
俺言語プログラマ的には、四則演算のXMLのバリデーションができるサンプルがほしいと
思ってググってみるも、見つからない。むぅ。
Visual Studio と MSDN だけだと、わかりずらい。むぅ。
いいエディタなんかないか？ってさがすと、NetBeansのXMLスキーマが案外よさそう。
ってことで、使ってみたら、MSDN+ Visual Studioより自分の場合はわかりやすくできました。
おお、すばらしい。
ということで、まず、バリデーションしたいXMLが以下のようになります。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<exp xmlns:xsi='http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance'
xmlns='http://xml.netbeans.org/schema/exp'
xsi:schemaLocation='http://xml.netbeans.org/schema/exp exp.xsd'>
<add>
<div>
<sub>
<number>2</number>
<number>2</number>
</sub>
<number>3</number>
</div>
<add>
<number>2</number>
<number>2</number>
</add>
</add>
</exp>expがルートのタグでその下に、add,mul,sub,divという演算子用タグとnumberという数値用タグが入れられます。
で、演算子タグは２つの子要素をもてますというやつです。再帰的に文法を定義できるといいなというところ。
で、これに対応する XML Schema がこちら。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<xsd:schema
xmlns:xsd="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"
targetNamespace="http://xml.netbeans.org/schema/exp"
xmlns:tns="http://xml.netbeans.org/schema/exp"
elementFormDefault="qualified">
<xsd:element name="exp">
<xsd:complexType>
<xsd:group ref="tns:exp"/>
</xsd:complexType>
</xsd:element>
<xsd:group name="exp">
<xsd:choice>
<xsd:element name="number">
<xsd:simpleType>
<xsd:restriction base="xsd:short"/>
</xsd:simpleType>
</xsd:element>
<xsd:element name="add">
<xsd:complexType>
<xsd:sequence>
<xsd:group ref="tns:exp"/>
<xsd:group ref="tns:exp"/>
</xsd:sequence>
</xsd:complexType>
</xsd:element>
<xsd:element name="sub">
<xsd:complexType>
<xsd:sequence>
<xsd:group ref="tns:exp"/>
<xsd:group ref="tns:exp"/>
</xsd:sequence>
</xsd:complexType>
</xsd:element>
<xsd:element name="mul">
<xsd:complexType>
<xsd:sequence>
<xsd:group ref="tns:exp"/>
<xsd:group ref="tns:exp"/>
</xsd:sequence>
</xsd:complexType>
</xsd:element>
<xsd:element name="div">
<xsd:complexType>
<xsd:sequence>
<xsd:group ref="tns:exp"/>
<xsd:group ref="tns:exp"/>
</xsd:sequence>
</xsd:complexType>
</xsd:element>
</xsd:choice>
</xsd:group>
</xsd:schema>
簡単に説明すると、まず、schemaタグがルートのタグでその下あるelementタグがルート要素になりうるタグになります。今回はexpタグをルートにしたいので、
XML Schemaのタグは全部xsd:をつけて書くぜってかんじですな。
で、elementタグ以下のcomplexTypeとかいうのが、最初なんだ？complex?虚数？とか思うのですが複合型といわれる型です。Cとかだとstructやらclassみたいなものと考えるとわかりやすいかと。大してプリミティブな型みたいなのがsimpleTypeだと。simple型は、intとかstringとか組み合わせもなんもない型が主だと思ってしまいましょう。
すると、今回のexpの下にはいろんなタグが入るからcomplexTypeを選択するしかないわけです。ってことでそれがcomplexTypeです。
で、その下に
なんで、groupを使っているのかというと、elementだけで定義すると限界があったからです。
どんな限界かというと、下の例を見てもらいたいと。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!-- xml schema の定義は、schemaタグ内に書く-->
<xsd:schema
xmlns:xsd="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"
targetNamespace="http://xml.netbeans.org/schema/exp1"
xmlns:tns="http://xml.netbeans.org/schema/exp1"
>
<!--
xmlns:xsd="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"は
xsdネームスペースに http://www.w3.org/2001/XMLSchema を使う。xsd:...タグはXMLSchemaのタグだ！ってこと
targetNamespace="http://xml.netbeans.org/schema/exp1"は
今回作るスキーマのネームスペースは"http://xml.netbeans.org/schema/exp1"ってこと。
xmlns:tns="http://xml.netbeans.org/schema/exp1"は
ちょうど今回作るスキーマのネームスペースをtnsとするってこと。tnsはtarget name spaceの略だ！
-->
<xsd:element name="exp">
<!--
schemaタグ以下にあるelementタグはルートになりうるタグだ！
expタグが親になるってことのことよ。
-->
<xsd:complexType>
<!--complexTypeは複合型のこと。対してsimpleType（単純型)ってのもある。素数のことではない。マザコンのアレでもない。-->
<xsd:choice><!--choiceは選択である。これ以下の要素の中から１つ選べっちうかんじ。-->
<xsd:element name="number"><!--numberタグ(数値タグ)の定義をする。-->
<xsd:simpleType><!--number方は単純型である-->
<xsd:restriction base="xsd:short"/><!--number型の型はshortだ！それ以外は許さん！-->
</xsd:simpleType>
</xsd:element>
<xsd:element name="add"><!--addタグ(足し算タグ)の定義をする-->
<xsd:complexType><!--addタグは式と式を入れられるから複合型とする-->
<xsd:sequence><!--addタグには２つ要素を連続で入れたい。そういう場合はsequence(連続)を使ったらよい。-->
<xsd:element ref="tns:exp"/><!--addタグにはexpタグが入るぜってこと。refは参照の意味で関数の再起呼び出しみたいなかんじ。-->
<xsd:element ref="tns:exp"/><!--もう一個書く-->
</xsd:sequence>
</xsd:complexType>
</xsd:element>
<!--addタグコピッて、name=subとしただけで足し算の完成だ！-->
<xsd:element name="sub">
<xsd:complexType>
<xsd:sequence>
<xsd:element ref="tns:exp"/>
<xsd:element ref="tns:exp"/>
</xsd:sequence>
</xsd:complexType>
</xsd:element>
<!--addタグコピッて、以下省略だ-->
<xsd:element name="mul">
<xsd:complexType>
<xsd:sequence>
<xsd:element ref="tns:exp"/>
<xsd:element ref="tns:exp"/>
</xsd:sequence>
</xsd:complexType>
</xsd:element>
<!--addタグコピッて、以下しょうｒｙ）-->
<xsd:element name="div">
<xsd:complexType>
<xsd:sequence>
<xsd:element ref="tns:exp"/>
<xsd:element ref="tns:exp"/>
</xsd:sequence>
</xsd:complexType>
</xsd:element>
</xsd:choice>
</xsd:complexType>
</xsd:element>
</xsd:schema>
<!--ってことで完成である-->これだと、以下のようなxmlしか扱えなくて悲しいのです。
<exp>
<add>
<exp><number>1</number></exp>
<exp>
<add>
<exp><number>1</number></exp>
<exp><number>1</number></exp>
</add>
</exp>
</add>
</exp>とまぁ、expうざってことです。ということで疲れたのでこの辺で。
と、ぜんぜん、NetBeans使ってないんですけどっていう気もするんですけど、
XMLスキーマのexp.xsdとかいうファイルがあったら、
ソース、スキーマ、デザインってあって、スキーマのタブクリックしといて、あとは複合型とか選ぶと
なんか、それっぽいのができてって楽だったのでした。
なんとなく、こんなかんじにしたいっていうのが、やってけばそれなりの形になってくれてうれしいという。
それが、visual stdioだと、こう、したいのだけど、どうやったらなるのか謎のまま時が過ぎてってイライラ。
うー、解説になってない。墓穴ほってるな。
ってことで、とりあえず、触ってみてください。
