景観エディタ

私はかつてRPGにはまって、ロールプレイングゲームの原点であるD&Dダンジョンマスターをやったりもしていました。
そうすると、オリジナルの世界地図を作りたくなるもので、最初は手書きで地図を描いてみたりしました。
リアス式海岸のようなところはでこぼこが続いて、地形は曲線で構成されている箇所が多いという法則を見つけました。
リアルなものを求めると何らかの手法があるはずだということでいろいろ調べ始めました。
そこで、見つけた理論がフラクタルです。リアス式海岸等は非常に複雑ででこぼこでこぼこしていてるけど何かしら法則性があって
拡大してみても、縮小してみても同じように見えます。そういうのを自己相似性とかいうそうです。
コッホ曲線いう雪の結晶のような図を描けるのがフラクタルの一例です。
で、自然の地図もそんなかんじで自己相似性を持っているので2次元の配列というか画像データに高さ情報を入れておいて
ある程度ランダムに高さを決めて、間の高さを決めてとやっていくとそれっぽい地図が作れました。
しかし、これには2つの問題がありました。1つ目の問題が縦方向と横方向に線が見えてしまうということ。
もうひとつが、自由にかけないという事。勝手にランダムに値が決まってしまうのでどうしようもないと。

ということで、ひとまずこの段階でしばらく止まっていました。

で、大学に入りCGアニメーションに興味があったのでAMIGAという当時ではCGアニメーションを作らせたら世界一のパソコンを購入し
デラックスペイントのある機能に出会いました。

その機能とは色パレットの値を加えたり、引いたりするエディット機能でした。
パレット情報を地形の高さに合わせて、ランダムで円の大きさを変えて足したり引いたりすると見事に自由にリアルな地図を描くことが出来ました。
ちょうど、円で描くので地形の曲線から構成されているといったことも再現できており非常に満足度の高いものでした。
その後、Amigaは廃れてしまいました。
ということで時代は流れ、フラクタルな図形はパーリンノイズがよりよい出力を出してくれます。
そして、flash上で手軽にパーリンノイズを作れる時代です。
ということは、ちょちょっと作れば地図エディタつくれるんじゃ?ってことで作ったのが以下のアドレスの景観エディタです。

http://wonderfl.net/code/3f0c5718a78a0d4adf9e7b2d2ddbd67cc328ac70

Amigaの時代よりも既に、エンボス効果がついている点で勝っています。
というか、100行くらいでかけてしまうのがすごい時代だなぁと思います。